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「涙を止める方法」制作裏話
初期設定イラストと、キャラデザがほぼ完成した時のイラスト。
完成と書いていますが、服装がだいぶ変化していますね。
3月の設定にしたので、半袖では寒いと思いパーカーにしました。
このゲームを思いついたのは去年の春なのですが、その頃、無力感を感じる出来事がありました。
「自分はきっと無力じゃない」そう思えるゲームを作りたい、というのが出発点でした。
なので「彼女が癒されること」よりも「プレイヤーが彼女の力になれる」ことが先でした。
完成した時「いいゲームを作ったなあ」と思いました。と、同時に「私以外に、誰か一人でもこのゲームを気に入ってくれる人がいるのだろうか?」と、とても疑問でした。それほど、自分のためだけに作ったゲームだったので。
少なくとも「面白いゲーム」ではありません。ゲームの紹介文に「面白いゲームではない」と書いた方がいいかとさえ迷ったのですが、さすがに作ったゲームにそれはないと思ってやめました。
なので、フェスでたくさんの方から「共感した」「癒された」という感想を頂き、驚きました。
個人的なことは案外普遍的なことなのかもしれない、と思ったりしました。
一年経って、このゲームは賞を頂き、去年私が無力感を感じた出来事は解決に向かっています。
すぐには解決できないことも、一年、三年、十年と、大きな単位で見れば何かの糧になっているのかもしれません。
ちなみに、作中で主人公が行うことは、私が癒されたこと・落ち込んだ時に効果があるとされているものを選びました。特に、紙に思いを書き出すのはいいらしいですね。
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